最近の打ち合わせの際にふと言われた一言から、周りから見られた行政書士のイメージと、私の思う仕事の向き合い方が違うことに気が付きました。

 そのひとつは、打ち合わせの日時に関することです。その方は、日曜日にしか時間が取れないお忙しい方でした。相談したいけれど、「土曜日や日曜日には対応してもらえないだろう。」と、初めから諦めていたそうです。しかし、日曜日でも大丈夫だと知ったことで法律相談する事ができて、相続の悩みについて問題解決に向かう事ができました。お話によると、法律事務所はどこも平日の昼間にしか対応してもらえないという、イメージがあったそうです。書類などを申請する役所の窓口は、平日にしか空いてない事が多いのは確かです。ただし、相談される依頼者の方がお時間を作れるのは、土日や夕方以降の方が都合がいいと思います。そのため、事前にご予約いただければ対応する行政書士事務所は存在します。私も依頼者の立場に立って対応するように心がけています。気兼ねなく、先ずはお問い合わせしていただければ初回相談無料で対応いたしています。

気づく また別の打ち合わせの際に、法律の話について言われた一言は、「専門用語で一生懸命説明をしてもらっても何を言っているのか分からない。」と言われた事です。その方は、情報収集をインターネットでする際にブログなどで調べることもあるそうです。しかし、せっかく調べても専門用語や法律用語で書かれている内容は、なかなか理解しにくくて最後まで読む前に疲れてしまうよ・・・。と正直に教えてくれました。ブログに記事を書こうと思うと、正確に法律を説明しなくてはいけないので、ついつい法律や条文どおりに書いてしまうのは仕方がないと思います。それでも、何とか理解しやすいように平素な文章で、分かりやすく書かなくてはいけないのだと、気付かせてもらいました。まだまだ、始まったばかりのこのブログも、そのように読みやすい内容にしていこうと心掛けていきます。

 以前、工学系の論文作成する際に指導を受けたときも、同じように指導されたのを思い出します。文章を作成している本人は、技術的課題や原理原則を理解しているけれども、文章を初見で読む方は、何も状況が分からないところから始まるのを肝に命じて作文するように言われました。専門用語は最小限に、仮に中学生が読んでも理解できるような文章にしなさいと。実は、分かりやすい言葉で、難解な課題を説明するのはとても大変だとも教わりました。最近聞いた一言は、相手の立場で考える重要性について、行政書士の仕事にも通じる事があるものだと、10数年経って改めて初心に帰る思いでした。

 普段の生活では、弁護士や司法書士など法律家の先生に相談する機会は10年に一度もないのが一般的だと思います。しかし、行政書士の仕事は、市役所などの役所に申請する書類など普段の生活や、事業に関する許認可申請に携わっています。そのため、とても身近な法律を扱っているので、気兼ねなく相談できる街の法律家と呼ばれています。さらに、裁判所や法務局・税務署などに関連する相談の場合は、他の法律の先生へ紹介もできます。ホテルで言えば、入り口に立っているコンシェルジュのような存在でありたいと思っています。お役所の窓口とは違いますので、相談しづらいし分かりづらい、と思われないような仕事やホームページにしていこうと思った出来事です。

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